台湾が強いのは、中国をうまく使っているからです。彼らは北京語が通じるので、中国で巨大な会社を経営できます。中国本土には大きな企業を経営できる経営者は少ないですが、台湾にはいくらでも人材がいます。そうした台湾企業が中国に日本の資材と部品を持ち込んで製品を作り、それをアメリカに売っているのです。
いま、台湾で一番大きなEMS(電子機器の受託専門企業)はフォックスコーン社で、iPodやiPhone、PSPなどを作っています。この会社は売り上げが3兆円を超えており、三洋電機やシャープも上回っています。
この会社、5年前の売り上げは5000億円程度でした。それが世界中の企業の製品を作ることで急成長し、3兆円まで伸びたのです。いまや同社のEMS事業は、売り上げの69%を占めています。
実は、中国からアメリカに製品を輸出している企業のトップは、このフォックスコーン社です。つまり、中国からの輸出と見えながら、実態は台湾の会社による輸出なのです。ちなみに、中国からアメリカへの輸出企業トップ10の中には台湾の企業が3社入っています。
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