ニューズは米SNS最大手の「マイスペース」も持っているので、ルパート・マードック会長としては、これとヤフーを統合したいという思惑があるのでしょう。
ただ、マイスペースはヤフーのようなポータルサイトとはなじまないもので、思うほどの効果は上げられないでしょう。
なにより、マイクロソフトが提案しているプレミアムをヤフーが否定するのは非常に難しいと思います。ニューズがいくら頑張ってもヤフーの20%の株しか買えないわけですから、446億ドルで100%買うというマイクロソフトの提案のほうが有利です。
ヤフーはマイクロソフトの提案を拒否しましたが、ヤフー側に具体的な案がなければ、ヤフーのジェリー・ヤンCEOは窮地に陥り、株主に見放されてヤフー自体が転落の一途をたどると思います。
そもそもヤフーは1000人規模を人員削減するなど瀬戸際に来ていました。マイクロソフトに起爆力はありませんが、豊富な資金力を背景にした“包容力”はありますから、窮地は逃れられます。ヤンCEOがいくらゴネても、マイクロソフトのほうに行かざるを得ないのではないか、と思いますね。
ニューズは先ごろウォールストリート・ジャーナルを買っていますので、経営資源にも余力はないと思います。一方、マイクロソフトは、人材が余っているほどの状態ですから、ヤフーを取り込み、少し外向きの仕事をやることで、風通しもよくなるかもしれません。
ヤフーは買収額が安すぎると言っていますが、60%のプレミアムというのは過去のM&Aの歴史から見てもかなり高いものです。その状況で万が一、マイクロソフトが買収をあきらめたら、ヤフーの株価は暴落するでしょう。
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