私はネットスーパーのビジネスに10年以上にわたって取り組んでいますので、この報道にはちょっと異議があります。いくらなんでもネットスーパーで1000億円もの売り上げは達成できないと思うからです。
楽天の場合、異なるお店への注文を1つの配達便にまとめて翌日配送するためには、どこかに在庫する必要があり、容易ではありません。支払いを一括化することくらいはできるかもしれませんが、調べてみてもそういうことにはなっていないようです。売り上げ予想をどういう根拠で出したのか、この道のベテランとしては「?マーク」です。
私がかかわっているネットスーパー(エブリデイ・ドット・コム)では、夜に注文を受けた生鮮食品を翌日届けるというサービスを九州、広島、関西で提供していますが、これを行うのはそう簡単なことではありません。利益を出すためにはシステムや物流センターのオペレーションに高度のノウハウが必要です。しかも、少量の配達では運送代のほうがかかってしまいます。
オフィス用品などを宅配する「アスクル」も困っているようですが、利用者は重いものだけ、たとえばミネラルウオーターだけ何本も買うといった注文をしますので、提供する側の手間とコストはかなりかかります。
せめて運送代をペイできるような仕組みを確立しなければ売り上げ増は難しいでしょう。 |