私が前から言っているように、ストリンガー会長自身がクビになるべきなのですが、いまのソニーにはストリンガー会長をクビにする仕掛けがないようですね。鳴り物入りで登場した社外重役たちも機能していないのでしょう。
エレクトロニクスが悪化していると言いますが、この領域はソニーだけでなく、パナソニックもシャープも日立もおかしくなっています。中鉢社長がストリンガー会長をクビにするという局面も考えられましたが、それだけの根回しができる技術はなく、クーデターはさすがに起こせなかったのでしょう。
その結果、間違った人が実権を握ることになってしまいました。ちょうど日産におけるカルロス・ゴーン会長兼社長と同じく、トップをクビにする方法がソニーにもないわけです。
ソニーは映画やゲーム、金融などにも手を広げていますが、売り上げの約3分の2はエレクトロニクスが稼いでいます。やはりエレクトロニクスが本業なのです。ストリンガー会長が得意なのはエンターテインメント分野でエレクトロニクス分野は弱いですから、彼がエレクトロニクスを直接掌握してもダメでしょう。
セグメント別の営業利益率を見ても、2007年までエレクトロニクス部門はそれほど悪くはありません。それ以降急激に悪くなり、ストリンガー会長がエレクトロニクスの責任者だった中鉢社長を切って若返りを図った、と言っていますが、私はこの人事はおかしいと思います。
本来であれば、「ソニーらしさ」を残すためには若返りではなくむしろソニーのDNAを継承している古い人たちを戻すべきでした。私には、このソニーの不幸と日産の不幸が二重写しに見えます。 |