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2009年4月24日号
IT・デジタル関係をテーマにした「大前研一のIT時評」が夕刊フジで毎月第四金曜日に掲載されております。
 
テーマ1:液晶パネル 相次ぐ量産計画の見直し
次世代薄型パネルの量産計画を見直す動きが相次いでいる。ソニーと投資ファンドなどが共同出資するFEテクノロジーズは次世代パネルの量産を中止すると発表。東芝もパナソニックとの共同出資会社である東芝松下ディスプレイを完全子会社化すると発表した。
 

昭和シェル石油が、九州の宮崎にある日立のプラズマパネル工場を買収するという報道も出ていましたね。

ソニーが放送用などに開発していたFEDは事業化を中止し、キヤノンのSEDもおそらく薄型テレビとして出すにはタイミングを逸しただろうと思います。

逆に、昭和シェルは従来のシリコンウエハーではなく化学化合物で光電変換素子を作る技術を持っているらしく、それでパネルを作る気のようです。実際、日立の工場は1000億円以上で建てたと思われますから、20億円で買う、ということは、日立の技術を利用するというよりも土地・建家代を払っただけのようです。

互いの技術に共通点があるような報道もされていましたが、実質的には工場閉鎖に追い込まれた日立に恥をかかせない形で従業員なども引き受けるということで商談が成立したのでしょう。

それにしても昭和シェルは世界的には激戦区であるソーラー発電に、さらに最近ホンダなどの参入も相次ぐ化合物半導体(銅・インジウム・ガリウム・セレン)で参入、というのはいい度胸だと思います。とくにこの工場に1000億近い設備投資をする、というのですから宮崎県の東国原英夫知事も歓喜の涙でしょう。

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