私は、アマゾンは出版界のiTunesストアになると思います。アップルはiPodとiTunesストアで音楽のネット配信を普及させ、CD中心だった音楽業界の構造を一変しました。同様にアマゾンは、キンドルで紙の書籍中心の出版の仕組みを変えるでしょう。
この流れから逃れる術はないと思います。日本にはトーハンと日販という出版取次会社がありますが、彼らも中抜きされますね。
書籍はすべてダウンロードして購入するという形になると、製作コストは3割以上安くなり、流通コストや返本の問題もなくなります。
著者に今までと同じだけ印税を払っても、書籍の価格はかなり安くなります。書店に行く必要はないし、復刻本もすぐに作れますから在庫切れもなくなります。
こうしたメリットに対し、デメリットは電子版で読みにくいとか本棚が空っぽになって寂しいといったことぐらいです。これにより、街の書店はもちろん、トーハン、日販も吹き飛ぶでしょう。
アマゾンのキンドルDXは10GBほどの記憶容量なので、書籍なら数千冊は入ってしまいます。自動で通信する機能もあるので、新聞を毎日決まった時間にダウンロードすることもできます。
CDがiTunesストアに置き換わってタワーレコードが倒産したように、キンドルが書店を消してしまう可能性も出てきました。日本では既存勢力がこの普及を力づくで阻止しようとするでしょうから、まだまだ長く熱い戦いとなるでしょう。ダウンロードしても中継ぎ店と書店に「眠り口銭」が落ちるようにする、などの日本的解決策がくせ者です。読者へしわ寄せされないように厳しくウオッチしていかなくてはなりません。
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