日本でも過去にソニーやパナソニックが電子書籍端末を発売しましたが、いずれも撤退しています。しかし、キンドルはうまくいくと思います。いままでのものに比べると非常に簡便で、本を読むということに特化している点が評価できます。複雑ではない、ということですね。ページめくりなども簡単です。
ソニーの端末はアメリカで花がもう1回開いており、グーグルなどはソニーの端末を使ってアマゾンに対抗しようとしています。
しかし、アマゾンのほうがグーグルよりも有利です。もともとが本を売るということから事業を始めた会社ですから、すでに引き落としの口座を豊富に持っています。対するグーグルは「チェックアウト」という引き落としサービスを提供していますが、これに登録している人は少ないのが現状です。
グーグルは無料のサービスでは先行していますが、有料のサービスを行うには、この「チェックアウト」に登録するという一手間をユーザーに強いることになります。
キンドルは、従来の書籍購入の仕組みを利用できますし、絶版の書籍もデータとして配信できます。実際に、すでにキンドルを利用している人の評判は上々です。
ただ、私がアマゾンの現在の戦略に疑問を感じるのは、アマゾンのウェブページがキンドル偏重になっている点です。キンドルで配信する書籍データはアマゾンの商品の一部にすぎませんが、リンクをクリックすると、すぐにキンドルのページに飛び、なかなか戻ることができません。独占的な立場を利用して強引な商法をやっているように見えます。
かつてアマゾンは評論家に好意的な書評を書かせて本を売るという手法をとって中立性を疑われたことがありました。今回のキンドルの戦略を見ると、ジェフ・ベゾスCEOはまだ反省していないのかなあという気がしますね。
キンドルは成功すると思いますし、将来の書店の究極の姿はこれだと思いますので、アマゾンにはぜひ戦略を見誤らないでほしいですね。 |