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2010年5月28日号
IT・デジタル関係をテーマにした「大前研一のIT時評」が夕刊フジで毎月第四金曜日に掲載されております。
 
テーマ1:ソニーはグーグルと組んで正解
米グーグルは、テレビ用サービス「グーグルテレビ」の開発でソニーなどと提携すると発表した。グーグルが開発したOS「アンドロイド」を使ってテレビでネットコンテンツを視聴できる仕組みを開発するという。
 

これ、私はいいことだと思います。ソニーはいろいろな技術を持ち過ぎていて、すべての技術を盛り込んだ結果、ユーザーがついていけないという製品も多く作っています。電子書籍端末も、元はといえばソニーが最初に開発したのに、キンドルに先行されてしまいました。また、ソニーのDASHというタッチスクリーン方式のディスプレイは機能が200もあり、結局、目覚まし時計だけに使っている、と5月17日号のビジネスウイーク誌に揶揄されていました。

自分たちで考えて「あれも、これも」と手を広げるのではなく、グーグルから「これをやろう」と決めてもらうほうがいいでしょう。

手を広げた結果、どこにも尖ったところのない製品を作るぐらいなら、グーグルと組むほうが得策だと思います。

 
 
テーマ2:サムスンの成長分野投資は競合確実で日本勢の脅威に
韓国サムスングループはリチウムイオン電池、LEDなど5つの成長分野で2020年までに23兆3000億ウォン(約1兆9000億円)を投じる計画を発表した。いずれも日本メーカーが成長を見込む分野であることから競合が激しくなるのは確実とみられる。
 

リチウムイオン電池やLEDは日本勢も、そして台湾勢も力を入れているので、ここから先はかなり乱暴な投資をしていく“投資ゲーム”になると思われます。

需要があることは分かっていますので、これから先はどのぐらい製品開発、すなわちR&Dに力を入れ、設備投資をどれだけ効率よくやるかで勝負が決まるでしょう。

サムスンはこの分野に10年間で2兆円近くも投資するとのことですが、需要があると確認されれば年間1兆円以上投資してくる可能性があると思います。ここは日本勢も躊躇している場合ではないですね。

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