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2011年12月23日号
IT・デジタル関係をテーマにした「大前研一のIT時評」が夕刊フジで毎月第四金曜日に掲載されております。
 
テーマ1:グーグルが震災の風景を記録 本来やるべき日本政府は何をしてる?
グーグルは、風景を360度撮影できる「ストリートビュー」の技術を使い、東日本大震災の被災地の町並みを細かく記録した画像を公開した。青森県から茨城県まで6県82市町村を半年間かけて撮影したもので、震災前の画像と比較することもできることから貴重な資料になりそうだ。
 

画像を見ると、がれきはかなり片付いていますね。もう少し前に現地に入れば、災害の大きさをもっと知ることができたと思います。私はバイクで現地を見ましたが、印象は全く違ったものでした。ただ、これはこれで大変貴重な資料だと思います。

私がここで言いたいのは、この仕事は本来、日本政府がやるべきだったということです。グーグルが使っているカメラには日本製のものも多く、国にやる気さえあれば、グーグルのような技術を使って撮影することは簡単にできたでしょう。

それをグーグルに先にやられてしまい、世界中の人が震災の傷跡をグーグルを通して見るというのは、日本人として恥ずかしいことです。この仕事は日本政府が全部、自前でやるべきでした。これをグーグルに依存しているという点に、日本政府の情けなさが集約されていますね。

政府内では現在、復興庁の設置などをめぐって政治家や関係部署がお金のぶんどり合戦を一生懸命やっています。一方で、こうした資料の保存をまじめにやる気配はない。それがいまの日本政府の姿です。

 
 
テーマ2:ソーシャルゲーム業界急成長 米「ジンガ」ナスダックに上場
米ソーシャルゲーム大手「ジンガ」が16日、ナスダック市場に上場した。公開価格1株10ドルに対し、初値は11.6ドル、終値は5%安い9.5ドルとなった。ジンガは2007年設立で利用者は2億3000万人を超えているとされる。
 

ジンガはフェイスブックの上で動くゲームを制作しており、日本のモバゲーやグリーと非常によく似た会社です。フェイスブック上でのソーシャルゲームのランキングでは上位15の中にジンガ製のゲームが6つも入っています。

そのため、市場から高い評価を得ており、日本円で約5000億円以上の時価総額に達しています。創業から4年ほどの会社にこれだけの値が付くというのは、ソーシャルゲーム業界のビジネススピードの速さを象徴していますね。同時に、フェイスブックの影響がいかに大きいかということを示す事例でもあります。

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