BBT Learning Market

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番組概要

財務・会計

アカウンティング 【中級】

この講座は、ビジネスパーソンに最低限必要なアカウンティングの知識を身に付けてもらうことを目的としています。

アカウンティングの戦略的な意味合いを考えるうえでは、ルール(簿記)ではなく、アカウンティングが表現しようとするものに焦点を合わせることが大切です。多くのケースを扱いながら、企業においてアカウンティングがどのような意味を持つのかを明らかにしていきます。

番組詳細

第1回:会計システムの基本構造

第1回は、様々な企業の会計情報の入手方法を示した後、財務諸表作成の基本原理について、簡単な事例を見ながら解説します。アカウンティングの基本原理である「お金の流れ」をおさえることで、複雑化している会計の本質を理解します。また、企業が会計情報をどのように役立てていけばいいのかについても説明します。

第2回:現代会計制度の様相

1990年代後半の金融ビッグバン以降、日本の会計制度は急速な改革を続けており、着地点が未だ見えない状況です。国際化の進展と法制度の改革という大きな流れの中、日本の会計制度がどのような方向へ進展していこうとしているのかを検証します。また、現在の日本の会計制度について、「費用収益アプローチ」(損益計算書重視)と「資産負債アプローチ」(貸借対照表重視)という2つの考え方について、その詳細と問題点を明らかにしていきます。

第3回:財務諸表(1) 費用配分

企業が持つ費用性資産の中で多くを占めるのは、棚卸資産と有形固定資産であるが、その費用の割り振りに関しては、一定の仮定のもとに計算が行われ、計算方法によっては企業の利益を大きく左右することになります。 今回は、費用配分方法と利益の関係について、実際の企業事例や具体例を挙げて分かりやすく解説します。

第4回:財務諸表(2) 負債・純資産・損益計算

第4回は、負債と資本および損益計算について学びます。企業の収入は、負債と資本に分けられます。負債は、大きく分けて、売掛金・支払手形・未払金と借入金・社債、および引当金に分類されますが、特に分かりにくいと思われる引当金について詳しく説明します。また後半は、発生主義と実現主義からなる損益計算の仕組みを解説した上で、損益計算から企業分析をする事例として、「ユニクロ」と「しまむら」という2つの企業をとりあげます。

第5回:連結財務諸表と合併

今回は、各会社の財務諸表を連結する方法について学びます。 近年は個別の会社の業績だけではなく、グループ企業としての業績表示が義務づけられています。ここで必要になる連結財務諸表の作成するコツについて、事例を挙げながら解説します。さらに、会社が合併した時の合併会計やキャッシュフロー計算書の作成方法についても説明します。

第6回:財務諸表分析

今回は、会計情報を元に、財務諸表の分析方法を学びます。財務諸表分析は、企業の収益性、効率性、安全性と言った経営状況を理解するために必要となります。トヨタ、日産という日本を代表する自動車メーカーを事例に挙げ具体的に分析を行い、財務諸表分析の注意点について解説します。

第7回:日産と会計ビッグバン

2000年代、わが国の企業業績のいわゆる“V字回復”の基本モデルとなったのが、日産自動車による日産リバイバルプランです。これは単なる経費削減や生産性向上という枠組みだけではなく、様々な会計的知見が巧妙に織り込まれたものでした。リバイバルプランでは、どのようなシナリオで収益性改善がなされたのか、また、変革期にあったわが国の会計制度がどのように利用されたのかを紹介します。

第8回:キヤノンの多角化と財務諸表

最終回は、多角化に成功している企業、そしてキャッシュフロー経営がうまくいっている企業の代表例として、キヤノンをとりあげます。カメラ業界は競争が非常に激しい業界のひとつです。これまでカメラ屋とは思われていなかった松下、ソニーが競争に参入し、老舗として有名だったコニカ・ミノルタが合併してカメラ生産からの撤退を決めるなど、激しい業界再編が進んでいます。このような競争環境において、キヤノンはどのような事業展開を進めているのか、経営と財務諸表をもとに紐解きます。
アカウンティングに馴染むためには、まず財務諸表を見ることを習慣付けることが大切です。その際、数期間を比較してみる、他社と比較してみるなど、比較して考えてみるとその特徴が浮き彫りになってきます。これまでお話してきたような見方を参考に、EDNETなどから企業の財務諸表を入手して、実際に比較分析してみましょう。
受講料(税抜)
20,000

講義時間:8時間

受講期間:12か月

講師紹介

高田橋 範充

こうだばし のりみつ

中央大学専門大学院国際会計研究科(アカウンティングスクール)教授
1958年福岡県生まれ。中央大学商学部卒業。公認会計士二次試験合格。中央大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。福島大学経済学部助教授、中央大学経済学部教授を経て、現職。

共著書に「動的社会と会計学」(中央経済社)など。