BBT Learning Market

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番組概要

大前研一【海外視察】

大前研一スイスレポート(クオリティ国家・スイス)

戦後、日本は加工貿易立国で生産を拡大し成長してきたが、現在は新興国などの台頭により価格競争に勝つことができず、国の方針転換が迫られている。政府も、今までのような中央集権国家を続けるのではなく、クオリティーの高い複数の自治体が地方に分散し、活発な経済活動で自主自立できる道州制などを目指すべきだろう。日本の地方都市が目指すべきシステムとして、スイスの国家運営モデルがよい見本となる。
本番組では、ハイクオリティー国家として列強と肩を並べる小国スイスの強みを、3回に分けて紹介する。

本番組は2012年12月に放送したものとなります。

番組詳細

第1回:【クオリティ国家・スイス Part1】 小国の知恵に学ぶ ~グローバル市場で勝てる人材~

スイスは、九州より少し広い4.1万平方キロメートルの国土に、ドイツ、フランス系民族を中心に787万人が暮らす永世中立国で、一人当たりGDPは2011年で約8万3000ドルと世界第4位の所得を誇る。1848年以前にはそれぞれが主権国家であった26の州(カントン)により構成される連邦共和制の国家で、連邦の権限は憲法によって規定されている。州は、連邦に制限されない範囲で主権を有し、連邦に委ねられない全ての権限を主権者として行使する。
スイス経済の発展を支えるのは移民であり、人口の3割を移民1世、2世が占める。国民の大半が国外に住み経済活動を行っていることがスイス経済発展の鍵でもある。スイス同様に日本は資源が少なく、勤勉な国民性を有するが、工業発展に適した平均的な人材育成を主眼にしてきたため、グローバルに活躍できる人が育っていない。スイスには、最も大きな財産は自由と独立の保障だと認識するほど自立心の高い国民性があり、加えてLe Roseyなどの全寮制寄宿学校(ボーディングスクール)などにより徹底したトップエリート教育を実施してきた結果、小国でありながらノーベル賞受賞者をこれまで27人も輩出する世界第6位の頭脳大国となるほどに人材が育っている。

第2回:【クオリティ国家・スイス Part2】 小国の知恵に学ぶ ~グローバル市場で勝てるブランド~

日本と似て資源に乏しい環境にあるスイスは、貿易を中心として経済を発展させてきたが、大量生産方式で成長してきた日本とは異なり、徹底的なブランド戦略で差別化を図って成功した。自主自立を重んじる国民性から、政府は過剰な保護政策を行わないため、一時は後発の海外企業などに市場を奪われて弱い企業は撤退を余儀なくされたが、半面、競争に打ち勝つことで産業構造が再編され、現在のスイス経済発展の礎を築くことができた。
本番組では、スイスのブランド戦略を検証し、日本が生き残るために採るべき道を提案する。

第3回:【クオリティ国家・スイス Part3】 小国の知恵に学ぶ ~グローバル市場で勝てる企業~

スイスでは、高級ブランド戦略で世界有数の売上高を伸ばす企業や、多国籍の人材を受け入れ人材として教育し、世界へ打って出ることで世界市場を席巻するグローバル企業を数多く輩出してきた。本番組では、向研会スイス視察旅行の模様を交え、世界で勝ち残れる企業を生み出してきた国家の秘訣を解剖する。
シリーズ最終回の今回は、世界市場を席巻するスイスの企業を取り上げ、経営手法、ブランド戦略、人材育成システムなど強みを分析し、日本企業が見習うべきポイントを明示する。
受講料(税抜)
15,000

講義時間:3時間

受講期間:12か月

講師紹介

大前研一

おおまえけんいち

経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。
撮影/太田真三(小学館)