BBT Learning Market

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番組概要

コミュニケーション、リーダーシップ

リーダーのための実践ファシリテーション

ファシリテーションとは、「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援する」働きと定義されます。
今日の日本企業を取り巻く環境(ビジネスの国際化、価値観の多様化、組織のフラット化、異業種による協働など)において、効率的な会議運営、組織変革を実現するためには、ファシリテーションは極めて重要なスキルといえます。

本講座では、ファシリテーションに必要な知識・スキルを網羅的に解説するとともに、実際の会議シーンを再現することで、そのスキルの習得を促します。また、場をコントロールするために役立つテクニックも随所で紹介します。

※この講座はPMP資格用講座ではない一般の講座です。PDUを獲得できる修了証を発行できませんのでご注意ください。
▼PMP資格用講座はこちら
http://bb.bbt757.com/market/pmp/

番組詳細

第1回:ファシリテーションとは何か?

ファシリテーションとは「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援する」働きと定義されますが、種々のツールを機械的に当てはめるだけではうまく機能しません。ファシリテーターには、チームの思考プロセスをリードするための「考える力」と「思考プロセスを明解に表現する力」が求められます。
第1回では、ファシリテーションのスキルが求められるようになった社会的背景に加え、ファシリテーションによってチームが活性化し、行動が変化する原理を解説します。そのうえで、会議を阻害する悪癖を打ち破るために求められるプロセスデザインのポイントを学習します。

第2回:共感を得る、場をコントロールする

第2回では、ファシリテーション(ファシリテーター)を活用しながら部下の共感を得るうえで有用な手法、そして場をコントロールする際のポイントを解説します。
共感を得る手法に関しては、リーダーと部下の一体感を醸成する際の基本形ともいえる「リーダーズインテグレーション」について、その効果と具体的なプロセスを学習します。
場をコントロールする手法については、部下の緊張をほぐす「アイスブレーク」にはじまり、メンバー全員が参加して作成する「会議のグランドルール」、「アクティブリスニング」の効果、集団思考の陥し穴を回避する方法などを学習します。

第3回:触発する、かみ合せる(1)

第3回から第5回では、ロジカル(論理的)だけにとどまらない、“切れ味がいよく”、“ポイントを明解な表現で伝えられ”、“思考プロセスを明解に示す”という3要素を備えた「クリスタルシンキング」を導くツールを学習します。
第3回では、目標に向けた課題を明確化する「ゴールツリー」、論点を絞ってメンバーの知識を深める「二分割法」、収益機会を定量的に捉えることで戦略の効率を高める「オポチューニティ・マッピング」の3つを取り上げ、それぞれのポイントと具体的な活用法をわかりやすく解説します。

第4回:触発する、かみ合せる(2)

第4回では、戦略の策定を促す「SWOT分析」、ビジョンづくりに役立つ「モア or レス」、組織変革に作用する力を分析する「フォースフィールドダイヤグラム」の3つを取り上げ、それぞれのポイントと具体的な活用法をわかりやすく解説します。ビジョンづくりにおいては、物事を捉える枠組みを変える「リフレーミング」という考え方を紹介し、ミッション、ビジョン、バリューという用語が持つ意味も解説します。

第5回:触発する、かみ合せる(3)行動を促す

対立に関する組織としての考え方は大きく変化してきています。かつては対立そのものを悪いものと捉える考え方が一般的でしたが、現在では組織を活性化させるために必要なものであると考えられています。第5回では、特に、対立を組織の目標達成にプラスに働かせるためのポイントを解説します。
具体的には、優先順位における合意形成を促す「ペイオフマトリックス」、危機発生時の対応を円滑化する「TCAS」と優先順位付け作業の効率を高める「リスクアセスメントテーブル」の3つを取り上げ、それぞれのポイントと活用法をわかりやすく解説します。

第6回:風土改革・組織変革のファシリテーション

第1回から第5回では、主にファシリテーションの意味と、この働きをうまく発揮させるためのツールについて解説してきましたが、第6回では、組織変革とファシリテーションの関係について解説します。
「組織変革」という企業にとって最も困難なプロセスをうまく前に進めるためには、正しいロジックだけでなく危機感を醸成することが求められます。最終回は、危機感を醸成するうえでのファシリテーションの役割に加え、危機感を醸成した後で、行動の変化を起こし、この変化を持続させるプロセスに働きかけるファシリテーションの意味合いを解説します。
受講料(税込)
16,500

講義時間:6時間

受講期間:12か月

講師紹介

森 時彦

もり ときひこ

株式会社チェンジ・マネジメント・コンサルティング 代表取締役
大阪大学基礎工学部卒工学博士、MITスローン経営大学院卒(MBA)。株式会社神戸製鋼所 にて、技術開発、新規事業企画、半導体搬送システムなどを担当。その後、日本GE役員に就任。事業企画、プラスチックス事業のグローバルマーケティング、アジアパシフィックの製品開発、プロダクトマネジメントなどに従事。テラダイン株式会社の日本法人代表取締役を経て現職。