世界の大手IT企業などによるイスラエルのITスタートアップ企業買収が相次いでいる。
イスラエルのITスタートアップ企業の特徴や実績を紹介し、その強さの理由を探る。
また、イスラエルのスタートアップエコシステムを紹介する。
番組概要
アントレプレナーシップ
スタートアップ大国イスラエルの活用法
番組詳細
第1回:スタートアップ大国イスラエルの概要
新しいビジネスモデルを開発して短期のうちに急激な成長を遂げ、その後の株式上場や売却を主目的とするビジネス形態、スタートアップが近年、IT分野を中心に隆盛している。とりわけ中東のイスラエルでは、世界中の大手企業からITスタートアップ企業の買収が相次ぐ。当シリーズは、日本人として初めて現地で起業家育成を仕掛ける榊原氏を講師に迎え、イスラエルにおける特徴や実績を紹介し、強さの理由を探っていく。
第2回:イスラエルのスタートアップエコシステム(1)
イスラエルは起業大国と呼ぶにふさわしい「スタートアップエコシステム」が効率よく循環している。第1回目では起業に対する考え方、日本との違い等を解説したが、本講義では人材活用にフォーカスし、エコシステムの中で最適に回る実情を紹介する。隣国との緊張状態、資源がないといった厳しい条件の下で、国は優秀な人材を育てようと教育制度を徹底させた。ゲストに、イスラエルに精通している株式会社イスラテック代表取締役の加藤清司氏を招き、政府・教育機関・起業家の連携した戦略等、現場ならではの話を聞く。
第3回:イスラエルのスタートアップエコシステム(2)
状勢不穏なアラブ諸国に囲まれ、迫害の歴史を忘れぬユダヤ人が大勢を占める中東の小国イスラエル。生き急ぎにも似たナショナリズムと優秀民族のブランディングが一体化した同国は、世界の大手IT企業などによるスタートアップの買収が盛んなことで昨今注目を浴びている。狭い国土ながら当地が起業大国と呼ばれる理由を探っていく当シリーズ、第3回目はスタートアップのエコシステム(連携構造)を資本の流れに焦点を当てて考察していく。ゲストには、前回に引き続き株式会社イスラテック代表取締役の加藤氏を迎える。
第4回:グローバル企業の動き R&D
企業の存在意義を安い労働力で大量生産とするなら他国に譲るが、高付加価値のものづくりに置くとすれば、イスラエルほど適した場所はない。四国並みの面積に約830万人が住む当地は、IBMやオラクルをはじめ300を超えるグローバルカンパニーが開発拠点を置き、企業のR&D投資額において人口一人当たり世界ナンバーワンを誇っている。
シリーズ第4回目は、グローバルプレーヤーがスタートアップ大国イスラエルでR&Dセンターをどのように設立し、企業活動に活用しているか、実例を挙げて紹介していく。
シリーズ第4回目は、グローバルプレーヤーがスタートアップ大国イスラエルでR&Dセンターをどのように設立し、企業活動に活用しているか、実例を挙げて紹介していく。
第5回:グローバル企業の動き アクセラレータープログラム
第6回:まとめ 日本企業はどうするべきか
シリーズ最終回は、まとめとして、イスラエルのスタートアップの最重要活用ポイントを三つ挙げた。一つは、スタートアップに人材を求めるのか、技術を求めるのかなど目的を決めること。二つ目は、その目的に沿って、投資、M&A(合併・買収)あるいはR&D(研究・開発)などのアライアンスの方法が決定し、三つ目として、実行プランと展開スピードがおのずと固まってくる。建前や社交辞令などは存在せず、伝統的な日本企業とは正反対のイスラエルビジネス環境を理解する端緒として、まずは現地訪問の必要性も説く。
受講料(税込)
講師紹介
榊原 健太郎
さかきばら けんたろう
Samurai Incubate,Inc. 代表取締役社長 CEO
1974年生まれ、名古屋市出身。関西大学を卒業後、大手医療機器メーカーに入社。2000年に現VOYAGE GROUPの前身であるアクシブドットコム立ち上げ参画。現電通Y&R・ワンダーマンを経て、2008年に
サムライインキュベートを設立、2014年5月からイスラエルに移住し、日本初のインキュベーターとしてブランチを設立し、イスラエルスタートアップにも投資、インキュベートするとともに、日本とイスラエルの100社ほどのスタートアップのボードメンバー/アドバイザーを兼務している。
サムライインキュベートを設立、2014年5月からイスラエルに移住し、日本初のインキュベーターとしてブランチを設立し、イスラエルスタートアップにも投資、インキュベートするとともに、日本とイスラエルの100社ほどのスタートアップのボードメンバー/アドバイザーを兼務している。