日本には伝統的に中国古典をやみくもに崇める風潮があります。しかし、「善以為式、悪以為戒」(善はもって式となし、悪はもって戒めとなす)という言葉にもありますように、まずは歴史的観点に立って、中国社会や中国人の行動の中から見習うべき面と、そうでない面を明確に区別する必要があります。その上で、中国古典の故事成句や金言銘句の中から、現代のグローバル社会に生きる日本人が見習うべき、政治倫理、処世術、指導原理、リーダー論、を抽出して歴史的背景まで含めて深く学ぶことが重要となります
本番組では、厳選した3冊の中国古典の解説を通じて、社会のあり方(世界観)や、人としての生き方(人生観)の指針を提示します。