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番組概要

グローバルビジネス

世界史で学べ!地政学

地政学は、リアリズムの一つです。国家間の対立を地理的条件から説明するものです。各国の優れた指導者はリアリズムでモノを考え、行動しています。それが道徳的に正しいかどうかはどうでもよく、プーチン大統領や習近平国家主席がそういう動機で行動しているという事実(リアリティ)が重要なのです。相手の思考法、世界のルールを熟知すれば近未来予想も可能になり、日本のとるべき選択肢もはっきり見えてくるでしょう。本番組では、今日の国際紛争を地政学的見方から読み解き解説します。

番組詳細

第1回:地政学とは/朝鮮半島の地政学

中東情勢を激変させた過激派組織イスラム国(IS)。クリミア半島を巡って対立するロシアと欧米諸国。アメリカの警告をよそに、日本海に向け弾道ミサイル実験を繰り返す北朝鮮。不穏なニュースが日々耳目を集めている。世界史を学びながら、こんにちの国際紛争、国家間の関係をより現実的に捉える地政学的見地から読み解いていく当シリーズは、各地域ごとに全7回で講義していく。講師には、アニメや寸劇も取り入れるなど分かりやすい授業で定評のある茂木誠氏を迎える。

第2回: 中国・東南アジアの地政学

世界史を学びながら、昨今の国際紛争や国家間の関係を、大陸勢力(ランドパワー)と海洋国家(シーパワー)に区分けして地政学的見地から読み解いていく当シリーズ、第2回は中国と東南アジアを取り上げる。かつて列強諸国から眠れる獅子と恐れられた中国は、19世紀末の日清戦争で馬脚を現したが、いまや人口13億7千万人を擁するGDP世界第2位の超大国に成長している。さらなる増強をもくろむ同国と、各国の思惑が錯綜するインドシナ半島や南シナ海の状況を、分かりやすく解説していく。世界史を学びながら、昨今の国際紛争や国家間の関係を、大陸勢力(ランドパワー)と海洋国家(シーパワー)に区分けして地政学的見地から読み解いていく当シリーズ、第2回は中国と東南アジアを取り上げる。かつて列強諸国から眠れる獅子と恐れられた中国は、19世紀末の日清戦争で馬脚を現したが、いまや人口13億7千万人を擁するGDP世界第2位の超大国に成長している。さらなる増強をもくろむ同国と、各国の思惑が錯綜するインドシナ半島や南シナ海の状況を、分かりやすく解説していく。

第3回:アメリカの地政学

シリーズ3回目はアメリカ合衆国を取り上げる。北極圏を中心に距離と方位を正確に表した正距方位図法の地図がベースの地政学では、同国はユーラシア大陸から隔絶した大きな「島」とされる。カリフォルニア奪還で圧勝したメキシコと、無欲なカナダに挟まれ、周囲に敵なし、いまや超大国の米国だが、ヨーロッパ諸国に植民地として切り刻まれ、独立を果たしたのはたかだか250年前だ。大化けした理由を分かりやすく解説。加えて、耳目を集めるトランプ大統領と国内情勢、ロシアや中国との関係にも言及する。

第4回:ロシアの地政学

広大な国土の大部分を永久凍土や針葉樹林帯が占め、欧州側の一部とアジア周縁に人口が集まる同国は、南下政策で拡張を図るランドパワー帝国だ。ユーラシア大陸の深奥部にあり、英地理学者マッキンダーが唱えたハートランド論から列強な危険因子と目されたが、英海軍は歯が立たず、陸路のナポレオンも撤退。同国の海洋進出をきっかけにシーパワー諸国が封じ込め作戦を展開していくなか、帝国の形成や中東介入するなど、機を見るに敏な動きを分かりやすく解説していく。

第5回:ヨーロッパの地政学

ヨーロッパ大陸は、地政学的には巨大な半島と理解ができ、歴史をひもといてみると、ドイツの東側がソ連を中心に東欧諸国の巨大なランドパワーとなり、西側へ攻め込むというパターンを繰り返してきた。現在は移民問題、EU、ユーロ危機等、多くの課題が取り巻いているが、本講義では経済大国であるドイツと、ブレグジット(EU離脱)を行ったイギリスを中心に各国間の勢力関係や経済問題を分析、とりわけドイツとイギリスの違いを際立たせることで、ブレグジットを選択した真の理由を解明する

第6回: 中東の地政学

今回は中東地域を取り上げる。大小さまざまな国が、寄ると触ると紛争ばかりしている地域だと思われがちだが、19世紀まで国家は三つしかなく、混乱が始まったのはわずか100年前だ。火種は外部から持ち込まれた。同地域におけるオセロゲームは、ロシアが囲い込んだ社会主義国家群を、アメリカがイラク戦争や「アラブの春」でひっくり返すも、プレーヤーたちの意図を無視してイスラム原理主義へ暴走した。中東を出発点に世界が現在の無差別テロに巻き込まれる過程を、iPad画面を用いて分かりやすく解説していく。

第7回: 日本の地政学

最終回は日本を取り上げる。四方を海に囲まれ、外敵から攻め込まれにくかった日本は、古来からアジアのほぼ全域に貿易ネットワークを築いて国力を上げてきた。勢いに乗って大陸進出をもくろんだ結果、第2次世界大戦で苦汁を飲むも、新たな道を模索して経済大国となり、これまで平和を維持してきた。現代、テクノロジーの進化により国防戦術は様変わりしている。周辺諸国に対しわが国が今後どのような関係を築いていくことが望ましいのかを、地政学的見地から展望していく。
受講料(税込)
19,250

講義時間:7時間

受講期間:12ヶ月

講師紹介

茂木 誠

もぎ まこと

駿台予備学校 世界史講師
東京都出身。駿台予備学校世界史科講師。首都圏各校で「東大世界史」「難関国立大世界史」等の国公立系の講座を主に担当。iPadを駆使した独自の視覚的授業が支持を集めている。 主な著書に「経済は世界史から学べ!」(2013年)、「世界のしくみが見える世界史講義」(2014年)、「図説・ゼロからわかる 三大宗教の読み方」(2015年)、「マンガでわかる地政学」(2016年)、「図解 世界史で学べ! 地政学」(2016年)、「学校では教えてくれない地政学の授業」(2016年)などがある。