現代のグローバル社会の規範は、18世紀のヨーロッパ市民革命以降の理念や制度(自由、平等、博愛、議会制民主主義、法治主義、など)に基づいていますが、これらの理念や制度は近世になって突如として出来上がったものではありません。遠く、ギリシャ・ローマにその淵源を持つものです。しかし、一般的に日本ではギリシャ・ローマの知識に関しては、政治史や文学、美術などに偏っていて、包括的にヨーロッパの根源的精神を理解するという観点からのギリシャ・ローマへの関心は低い状況です。
本番組では、ギリシャ・ローマの古典を読むことで、聴講者が現代社会の理念の由来を知ると同時に、社会のあり方(世界観)や、人としての生き方(人生観)を考えるきっかけを与えます。