人は、人生の転機に住む街を変えたり、住む街を変えることで人生を新しくしていくこともできます。そして、誰もが、ファッションを選ぶときのように、収入だけでなく、自分の価値観、ライフスタイルに合った街に住むことが望まれます。一方、人口減少時代は、都市間(郊外を含めて)の魅力の競争の時代でもあります。魅力のある都市への人口の流入と魅力のない街からの人口の流出により、ますます地域間の格差が首都圏でも広がっています。このような都市間競争において、都心も郊外も、それぞれの独自の魅力を向上させることで住人、来街者を増やす必要があります。
住む人の価値観やライフスタイルに適応した街づくりや都市設計は、経済やビジネス環境の競争力を高める上でも重要です。そうした中で近年、都市の魅力に関する研究、出版が増えており、都市間競争に関して、注目が集まっています。そこで本番組では、それらの研究、出版の担当者、著者などを招いて、これからの日本の都市、郊外のあり方について考えます。