高齢者を中心に日本人の経済生活の下流化が進みつつある。こうした下流社会的状況の中から65歳以上の高齢者の下流化の状況を分析するとともに、お金はないが幸福な老人になる条件は何かを考える。
金融資産が多いほうが幸福度は高いが、資産が多くても幸せではない人はいるし、資産が少なくても幸せだという人も半数ほどいる。世の中、お金がすべてではない。お金がそんなになくても幸せな「幸福老人」を増やすことが、これからの超高齢社会の設計のために何が重要かを解説する。
カルチャースタディーズ研究所 代表取締役。 1982年 一橋大学社会学部卒業後、株式会社パルコ入社。マーケティング情報誌 「アクロス」編集室、同誌編集長などを経て、1990年 三菱総合研究所入社。 1999年 「カルチャースタディーズ研究所」設立。団塊ジュニア世代、団塊世代な どの世代マーケティングを中心に調査を行うほか、家族、若者、階層、 都市問題 などを研究し新しい社会デザインを提案。常に各方面から注目を集めている。