BBT Learning Market

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番組概要

PDU対象コース

【PDU対象コース】戦略構想力

トップマネジメントにとって、自社の進むべき道を構想し、経営戦略を策定していくことは、必要不可欠であると同時に非常に重要な問題です。
巷では「戦略」を語る本が多数出版され、様々な理論や成功事例が述べられていますが、過去の成功例を様々な分析のフレームワークで定石化した学術理論を学んだだけでは、戦略論の「イロハ」の「イ」を学んだに過ぎず、即、実践できるレベルの戦略を策定することはできません。今までに書籍等で学習された「戦略論」を、自社の「戦略」にまで落とし込み、競合相手よりも優位に立つためには、自らの頭を使って戦略を「構想する力」が必要です。

このシリーズでは、基本的な戦略論をひと通りふまえた上で、「戦略構想力」を身につけるために必要なポイント、頭の使い方について順を追って詳しく解説していきます。

番組詳細

第1回:戦略家への壁

初めに、シリーズ全体の流れを紹介し、「戦略とは何か」や、そもそも「戦略を構想する」とはどういうことなのか、について解説していきます。
学術研究の成果として得られた戦略論や戦略策定のフレームワークなどは、様々な事例研究から知識の蓄積に大きく貢献しましたが、そこで得られた知識と実践的な勝てる戦略を構築することの間には、大きな壁(ギャップ)があります。以降の講義では、その壁を乗り越えるためのコツを学びます。
最後に、最低限身に付けておく必要があるミニマムの知識としての戦略論の代表的なフレームワーク(SWOT分析、PPM)について確認します。

第2回:戦略論と戦略策定手法のキーポイント

様々な戦略を、全く何の土台も持たないまま構想しようとするのは大変困難なことです。当然のことながら、参考とすべき土台として「戦略論」に関する基本的な知識は必要不可欠となります。そこで今回は、次回以降で実際に戦略構想の仕方を学んでいくための準備として、基本的な3つの「戦略論」を紹介します。
戦略論の基本的な枠組みとしては、1.ポジショニング論、2.リソース/ケイパビリティ論、3.デコンストラクション論がありますが、今回はその中でも最も基本となるポジショニング論を中心に、具体的な事例を交えながらその考え方を確認するとともに、戦略を分析する上での基本的なツールについて解説していきます。

<戦略策定15のキーポイント>
・ サプライカーブ
・ 要素コスト(人件費、物件費、原材料費)
・ エコノミー・オブ・スケール(規模の経済性)
・ エコノミー・オブ・スコープ(範囲の経済性)
・ エクスペリエンス・カーブ(経験曲線)
・ オペレーション効率(バリューチェーン)
・ セグメンテーション
・ スイッチングコスト
・ ロイヤリティ
・ ブランド
・ アドバンテージマトリクス
・ V字カーブ
・ プライスエラスティシティ(価格弾力性)
・ ケイパビリティ(競争優位性の源泉としての経営資源)
・ デコンストラクション(異なる視点で捉え直した新しい事業構造)

第3回:戦略眼:目の付け所(1)

前回は、戦略を構想するための土台として、戦略論の基本的な枠組みをご紹介しました。その内容を踏まえた上で、今回からは実際に戦略を構想していくための具体的な方法論に入っていきます。「戦略構想力」は「発想力」と「論理力」から成り立っているとよく言われます。鋭い発想と、それを支える論理の組み合わせが戦略構築には必要不可欠なのです。
今回はその中でも特に「発想力」に焦点を当て、発想を生み出す際の考え方のコツ・目の付け所を、具体的な例を挙げながら、7つのキーワードで解説していきます。

<発想力を身につける7つの視点>
・ ホワイトスペースを活用する(パイを広げるホワイトスペースに目を向ける)
・ バリューチェーンを広げる(企業活動の範囲に目を向け、川上から川下まで見る)
・ テコを探す(動かすと他も一緒に動くポイントを探す)
・ ツボを探す(どんな消費者、ユーザーがツボになるかを知る)
・ 特異点を探す(変わったユーザーに注目し、イノベーションを探す)
・ ユーザーになりきる(購買行動の全体像とディテールを把握する)
・ アナロジーで考える(Aで成り立つものがBでも成り立つか考える)

第4回:戦略眼:目の付け所(2)

前回紹介した、発想を生み出すための7つのキーワードに加えて、今回はさらに2つのキーワードについて解説します。
今回のキーワードは「進化論で考える」と「逆張り」です。ここではマーケットを長い時間軸で捕ら、マーケットの発展過程のどの段階にいるのかを見ることの重要性や、競合他社と逆の視点で、いかに差をつけるかを学びます。
これら2つのキーワードと前回紹介した7つのキーワードを通して、「どのように考えを展開したらよいのか」についてよく理解してください。
さらに、ここまでに解説を行った発想を生み出すための考え方を活かすために、普段からものごとの仕組みを考える癖をつけることを心がけてください。

<発想力を身につける視点>
・ 「進化論」で考える(長い時間軸でマーケットを見る)
・ 逆張りする(人と逆のことを行う)

第5回:頭の使い方の癖を知る

人間には誰にでも頭の使い方に癖があります。今回は自分の頭の使い方の癖を意識してみることで認識し、それをいかに活用していったらよいのかを、性格診断やクイズを用いながらわかりやすく解説していきます。
自分がどのような考え方をしているのかを客観的に見つめることで、今まで気づかなかった新しい「頭の使い方」や自分の考え方に欠けている点も発見でき、そこから多様な「頭の使い方」のチームを作ることで戦略構想力を高めることが可能です。
視野(どのくらい広い目で見るか)、視座(どのポジションから見るか)、時間軸(どの程度の幅で見るか)の3点のキーワードから自らの考え方のパターンを見つけてください。
また、講義の後半では、戦略を考える際にロジックだけで考えるのではなく、これまでに説明してきたキーワードを用いたパターン認識によって考えることも大切であるということについての解説も行います。最後に議論する場合によく陥る癖を克服するためのPNI(Positives、Negatives、Interesting)アプローチを具体的な例を用いてご紹介します。

第6回:戦略構想力(まとめ)

最終回となる今回は、これまで5回にわたって行ってきた戦略的構想力の総まとめです。これまでに行ってきたことについて補足を加えながら振り返り、この講義で身に付けた考え方をさらに強力なものにするためには、今後どのようなことを意識し、進めていくべきかについて提案を行います。
戦略を創り出すことのできる人は特別な人間ではありません。自分の弱みを把握し日々の日常の中で、意識的に何度も訓練することで戦略的思考を実践することを心がけてください。

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受講料(税込)
16,500

講義時間:6時間

受講期間:12か月

講師紹介

御立 尚資

みたち たかし

ボストン・コンサルティング・グループ 日本代表
京都大学文学部卒。ハーバード大学経営学修士(MBA with High Distinction)。日本航空株式会社を経て現在に至る。消費財・流通、及び金融・情報通信・ホテル等サービス業界を中心に、事業戦略、ブランド戦略、バリューマネジメント等のプロジェクトを数多く手掛けている。BCG Worldwide Consumer、Financial Services Practice Group(コンシューマービジネス、及び、金融分野に関するエキスパートグループ)のコアメンバー。