第1回は、ビジネスプランとは何か、その作成の目的や、作成にあたっての必要な視点、よいビジネスプラン、悪いビジネスプランの例などを紹介する。また、ビジネスプラン作成のプロセスについても簡単に説明し、その全体像をわかりやすく提示する。

ビジネスプランを作成するためには、まず事業コンセプトを作成する必要がある。その前提として、事業の見込みや成功確率、有効な戦術など事業に関わる諸般の見極めを行うのがビジネス分析である。
ビジネス分析を行うための代表的な分析ツールとして、FAW（Forces at Work）、プロフィットプールマップ、3C（Customer、Competitor、Company）などがある。番組では、マクロな事業環境分析ツールであるFAWとプロフィットツールマップについて具体的な事例を交えながら紹介する。

ビジネスプランを作成するためには、その前提としてビジネス分析を行う必要がある。番組では、比較的ミクロな環境分析のツールである3C分析を紹介する。
3C分析とはマーケティング戦略の３要素であるどの顧客（Customer）に対して、どの競争相手（Competitor）に注意しながら、自社（Company）はどのように事業展開を行うかを分析するものである。それぞれの要素において、さらに詳細な分析を行うためのフレームワークが存在するので、具体的事例を交えながら紹介する。

事業を成功に導くカギは、誰にその事業の舵取りを委ね、儲かる仕組みをいかに創造しながら、想定される事業展開上のリスクを最小限に抑えることができるかどうかに尽きる。
番組では、ビジネスプランを作成する上でのキーポイントとなる（１）誰がその事業を行うのか、（２）いかに儲かる仕組みを創るか、（３）どのようにリスクを下げるか、という３つの重要なテーマについて、具体的事例を交えながら整理する。

ビジネスプランを企業のトップや投資家に説明するためには、資料としてまとめる必要がある。
そこでは、これから始める事業の全体像と展開方法について、簡潔かつ説得性をもって書かれなければならない。番組では、資料としてのビジネスプランの基本構成を明らかにし、それぞれの項目の内容と押さえるポイントを説明する。また番組の後半では、ある事業のビジネスプランを実際に提示し、具体的な全体像のイメージとポイントの押さえ方を説明する。

ビジネスプランは財務数値に表すことによって、初めてその具体的な姿が明らかになる。さまざまな事業活動の結果が、どのぐらいの売上と利益に結びつくのかを表すとともに、事業展開に必要な資金レベルを算出するのが財務計画である。
具体例をもとに（１）売上見込みの算定（２）必要経費の試算と事業運営に必要な設備・体制の見積もり（３）売掛債権、買掛債務および現預金水準の設定（４）見込み損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の作成（５）リスクシナリオとコンティンジェンシープランの作成という手順で財務計画を作成することを説明する。