BBT Learning Market

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番組概要

マーケティング

ラグジュアリーブランドへの挑戦

日本企業は優秀な製品を作りながらも、本来ならば得られるはずの価格設定が出来ていないケースが多く見受けられます。一方で、スイスの時計産業の様に、一時は危機的な状況にあったにもかかわらず、事業・ブランドを再構築することで、ラグジュアリーとして地位を確立している実例もあります。
今後、新興国の産業が発展していくにつれて、低価格・普及帯の商品は厳しい状況が続いていくことが想定されます。そこで、本番組では、ラグジュアリー戦略に関する基本、ラグジュアリーブランドのマネジメント手法を学び、価値に見合った価格のつけ方、ビジネスの進め方について論じていきます。

番組詳細

第1回:ラグジュアリーブランドとは?

世界のラグジュアリー市場は、拡大を続けており、特に近年はアジア地域での伸びが顕著である。ヨーロッパのラグジュアリー企業は、複数のブランドを持ち、コングロマリット化していることが多いが、日本での取り組みは遅れている。日本企業は伝統的にQCDに強みを持つが、機能以外の部分に魅力が薄い。日本企業こそラグジュアリーブランドに学ぶべきである。シリーズ第1回は、ラグジュアリーブランドとは何かを解説する。

第2回:マーケティングの逆張りの法則

ラグジュアリーブランドとは、高くても売れる製品や熱烈なファンのいるブランドのことである。これから日本の製造業が目指すべきは、ラグジュアリーブランドの育成である。ただし、ラグジュアリーブランドを立ち上げ、育成するためには、従来型のマスマーケティング戦略とは、異なったアプローチをとらなければならない。
シリーズ第2回の今回は、従来マーケティングの「逆張り」となるラグジュアリー戦略の法則について解説する。

第3回:ラグジュアリーブランドの製品戦略、価格戦略

ラグジュアリーブランドとは、高くても売れる製品や熱烈なファンのいるブランドのことである。ラグジュアリーブランドのマーケティングは、従来のものとは異なったアプローチをとらなければならない。いわゆるマーケティングの4P(製品:Product、価格:Price、流通:Place、プロモーション:Promotion)はどのようになっているのか。シリーズ第3回の今回は、マーケティングの4Pのうち、製品戦略と価格戦略について学ぶ。

第4回:ラグジュアリーブランドの流通戦略、コミュニケーション戦略

ラグジュアリーブランドは、一般に工場を顧客に見せない。顧客と接するのは流通チャネルのみであり、顧客はそこでブランドに浸ることになる。したがって、ラグジュアリーは、流通チャネルにあるといっていい。グローバルな戦略範囲を持ったブランドは、流通戦略においても、一貫性と戦略的な厳格さが必要である。シリーズ第3回の今回は、マーケティングの4Pのうち、ラグジュアリーブランドの流通戦略、コミュニケーション戦略について学ぶ。

第5回:ゲスト対談

リシャール・ミルは、1999年に設立された新興ブランドである。平均販売価格1千6百万円、最高2億2千750万円の機械式腕時計を販売し、世界中のセレブに愛される最高級時計ブランドである。リシャール・ミルは、短い期間にブランドをどのように育てていったのか。シリーズ最終回の今回は、リシャールミルジャパンの川崎圭太代表取締役をゲストに招き、ラグジュアリーブランドの理論が、実践においてどのように使用されているのかを学ぶ。
受講料(税込)
13,750

講義時間:5時間

受講期間:12ヶ月

講師紹介

長沢 伸也

ながさわ しんや

早稲田大学大学院商学研究科専門職学位課程ビジネス専攻(早稲田大学ビジネススクール)・博士課程商学専攻教授。
早稲田大学理工学部卒業、同大学大学院理 工学研究科博士前期課程修了。立命館大学経営学部教授などを経て、2003年より現職。2008-2009年フランスESSECビジネススクール客員教授。2012年 より早稲田大学ビジネススクールMBAプロフェッショナルプログラムラグジュアリーブランディング系モジュール責任者、早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所所長。